
2025年9月21日に、AIに興味を持つ皆さんと一緒に、「AIとの対話」「画像生成」「ビジネス活用」という三つの軸で議論を深めた第4回 AIカフェを開催しました。当日は、熱意ある参加者同士の情報交換や、即実践につながるアイデアが飛び交う場になりました。
AIとの対話、プロンプトは“相談”から始めよう
最初のセッションでは、ChatGPT、Gemini、Claude といった主要 AI モデルの比較からスタートしました。
参加者から語られたのは、道具としての AI をどう使い分けるかというリアルな実践例。たとえば、
- Gemin iはトークン(長文入力)に強い、
- Claude は信頼性重視、
- ChatGPT はオールラウンダー…
など、実際の経験に基づく評価が共有されました。
また、プロンプト設計の話では「命令する」から「相談する」視点への転換が印象的でした。
「AIを優秀な部下と考えて、命令口調ではなく相談口調にする」などの発言に、場がざわっとする瞬間もありました。
“8+1 の公式(七里式)”というテンプレートも提示され、完璧に覚えるより、構造を理解することの大事さが語られました。
AI 画像生成の“あるある”、どう打破する?
画像生成を使っていて、「思った通りに文字が入らない」「フォントがズレる」など、実用的に悩む人は多い。
このセッションでは、そんな“あるある問題”を議論し、実践的な打開策を参加者同士で出し合いました。
特に注目されたのは、AI × Canva の “合わせ技” アプローチ。
AIでベース画像を作ってから、文字入れやレイアウト調整を Canva で仕上げる流れは好評でした。
また、過去に生成した画像を修正したいときには、対象画像を一度明示的に添付して指示するという方法も紹介されました。
AIを使って「稼ぐ」を語る、リアルな戦略検討
最終セッションは、AIを収益化につなげたいというテーマ。実際のビジネスモデルや使い方を、参加者全員で深掘りしました。
ある人は「顔のゆがみを自動診断して、改善案を提案するサービス」というアイデアを挙げ、それを起点に
- LP(ランディングページ)構成
- 無料診断 → 有料サービスの導線
- コンテンツ作成ツールとして Gemini の Storybook を使う活用例
などが次々と飛び出しました。
特に Gemini の Storybook 機能を使って短時間で絵本やストーリー付きコンテンツを作れるというデモには、場内が沸き立ちました。
また、チャット履歴が散乱する問題に対しては、Notion 等を使って整理するアイデアが提示されました。
全体を通しての気付きと展望
- ツールの得意分野を理解し、目的に応じて使い分けること
- AIとのやりとりは「命令」より「相談・協働」という姿勢
- ノウハウを詰め込むより、構造的理解を重視したアプローチ
- 一人の知見では届かない発想を“場”で引き出す力
こうした気づきが、参加者同士の対話から自然と浮かび上がったのが、この日の醍醐味でした。
次回はさらに深掘りテーマやワークショップ形式を取り入れて、“体験”と“実践”を両立させる場にしていきたいと思います。
最後に、参加者のみなさん、本当にありがとうございました。
AI × 人間の対話を育てるこの場が、より多くの人にとって「思考の触媒」になれば嬉しいです。