ホームページ制作を外注する場合の費用相場を徹底比較
2025年6月6日
2025年6月6日
ホームページ制作費用の比較

こんにちは。カタリスト代表の椎葉です。

埼玉県の浦和を拠点に、全国対応でホームページ制作や集客アドバイザーをしています。

ホームページを作ろうと思ったときに「いくらぐらいかかるの?」と不安になる方が多いと思います。

ホームページ制作の料金は、作り方・依頼先・ボリューム・目的によって大きく変わります。

今回は、4つの観点から相場を詳しく比較し、特徴やメリット・デメリット、適したニーズについて解説します。

1-1.ホームページの作り方別の費用相場

ホームページの制作方法によって初期費用の相場は大きく変わります。

一般的に、ノーコードツールを使えば工数が減るため比較的低価格で、オリジナルデザイン+コーディングのフルオーダー型になるほど費用は高くなります。

以下の表に主要な作り方ごとの初期費用目安をまとめました。

制作方法初期費用の相場(目安)特徴・概要
WordPress(CMS)7〜10万円程度~100万円以上高機能CMSで拡張性が高く、プラグインによる機能追加やSEOに強み。中~大規模サイトや集客重視の企業に向いています。
Wix(ノーコード)3万円程度~20万円前後ノーコードで手軽に作れるサービス。テンプレートが豊富で直感的に編集可能であり、低コスト・短納期で小規模サイトを作成できます。独自機能の拡張性や高度なSEO対策は不得意です。
STUDIO(ノーコード)5〜6万円程度~30万円前後日本発のノーコード開発ツール。デザイン性が高くモダンな動的表現やモバイル対応に強みがあります。テンプレート依存が少なくおしゃれなサイトが作れますが、操作習熟や有料プラン利用が必要です。美容系・クリエイティブ業種のLPやポートフォリオに適します。
デザイン+コーディング(フルオリジナル)20〜50万円程度~100万〜300万円デザイナーによる完全オリジナルデザインとコーディング開発。自由度は極めて高く独自機能の実装も可能ですが、制作期間・費用は最大になります。ブランド重視の企業サイトや複雑な機能要件のある場合に選択されます。

※月額費用: 上記初期費用に加え、運用にはサーバー代やツール利用料がかかります(例:WordPressはサーバー代・保守費用で月数千円~、Wixは月額約1,500円~、STUDIOは月額約2,000円~)。

1-2.各制作方法のメリット・デメリットと適したニーズ

それぞれの制作方法のメリット・デメリット、どのようなケースに向いているかを解説します。

WordPressの場合

メリット: 拡張性・カスタマイズ性が非常に高く、プラグインでECや会員機能まで追加可能。SEOにも強く、大規模サイトにも耐えます。

デメリット: 定期的なメンテナンスやセキュリティ更新が必要で、初心者にはやや扱いが難しいです。

適したニーズ: 企業のコーポレートサイト全般、ニュースやブログなど更新頻度の高いサイト、ECサイトなど、集客や拡張性を重視する場合に最適です。

Wix (ウィックス)の場合

メリット: プログラミング不要でドラッグ&ドロップ操作により短期間でサイト構築可能。テンプレートが豊富で低予算で小規模サイトを作りたい場合に向いています。

デメリット: 独自の複雑な機能追加が難しく、他の方法に比べデザインの独自性や高度なSEO対策に限界があります。

適したニーズ: 制作費を抑えつつ個人事業や小規模ビジネスの簡易サイトを作りたい場合、自分で更新・編集したい場合に適しています。

STUDIOの場合

メリット: コーディングなしで高度なデザイン表現が可能なツールで、動きのあるモダンなデザインやスマホ対応に優れています。オリジナルデザインで制作できるためWixより独自性を出しやすく、完成度の高いサイトが比較的短期間で実現できます。

デメリット: デザインの自由度が高い反面、操作習得に時間がかかる場合があります。また商用利用には有料プラン加入が必要です。

適したニーズ: 写真やビジュアル重視のスタートアップ企業のサイト、美容・ファッションなどデザイン優先のLPやポートフォリオサイトに向いています。

フルオリジナル(デザイン+コーディング)の場合

メリット: 一から設計・デザイン・実装するため、デザインの独自性や機能面で制約がなく自由です。ブランドコンセプトを反映した唯一無二のサイトが構築できます。

デメリット: 費用と期間が最大になりがちで、更新のたびに開発者の対応が必要になるケースもあります(CMSを組み込まない場合)。

適したニーズ: 企業ブランディングを重視した大手企業のコーポレートサイトや、既存CMSでは対応困難な特殊機能を要するサイト(独自システム連携等)の構築に採用されます。

2-1.ホームページ制作の依頼先(企業タイプ)別の費用相場

ホームページ制作の依頼先

ホームページ制作を誰に依頼するか(依頼先の種類)によっても費用相場は変わります。

一般的に、フリーランス < 制作会社 < 広告代理店の順に料金は高くなる傾向があります。

下表は主な依頼先ごとの費用の目安と特徴です。

依頼先の種類制作費用の相場(目安)特徴・傾向
フリーランス10万~20万円前後が中心※内容次第で50万円程度まで個人のWebデザイナー/エンジニアに直接依頼。費用が最も割安で柔軟な対応が可能。ただし個人依頼のため当たり外れがあり得るほか、制作後の継続サポート面で不安もあります。小規模サイトや低予算プロジェクトに適します。
制作会社(Web制作プロダクション)小規模会社:10万~300万円程度大規模・専門制作会社:300万円以上Webサイト制作専門の会社に依頼。実績やチーム体制があり、デザインや機能面で高品質なサイトを制作できます。中小の制作会社は比較的低コスト・迅速な対応が可能で、カフェやサロン等中小事業のサイトに向きます。一方、大企業向けの高度な要件には大手制作会社が対応し、費用も大きくなります。
広告代理店(マーケ会社含む)100万~500万円程度(制作費+手数料)主にマーケティング支援が強みの広告代理店に制作を依頼すると、制作会社に発注する費用に20~50%程度のマージンが上乗せされるのが通例です。その代わり、制作後の集客支援や運用サポートまで一括して期待でき、大手企業の包括的なプロジェクトに適しています。費用相場は制作会社に直接依頼する場合よりも2~5割高になります。
その他(クラウドソーシング等)数万円~(案件次第)クラウドソーシングサイトで公募し発注する方法など。フリーランスや小規模事業者が提案を行うため、相場より安い提案も見つかりますが、品質や納期管理は依頼者側の見極めが重要です。海外業者への発注も含め低価格な選択肢になりますが、コミュニケーション面のリスクに注意が必要です。

2-2.各依頼先のメリット・デメリット・適したニーズ

それぞれの依頼先のメリット・デメリット、どのようなケースに向いているかを解説します。

フリーランスの場合

メリット:費用相場が最も安く、直接やり取りできるため柔軟に細かな要望に対応してもらえます。個人の得意分野にマッチすればコストパフォーマンスが高いです。

デメリット: スキルや信頼性がピンキリで、納品クオリティや納期遵守が依頼する人に大きく依存します。アフターフォローが契約範囲外だと手薄になる場合もあります。

適したニーズ: 予算が限られる個人事業・スタートアップ・中小企業のサイト、内容が比較的シンプルで低コスト重視の場合。

制作会社の場合

メリット: デザイン・コーディング・ディレクションなど各工程の専門スタッフによるチーム体制で制作するため、品質や信頼性が高いです。実績も豊富な会社が多く、要件定義から公開後のサポートまでワンストップで任せられます。

デメリット: フリーランスに比べ費用は割高ですが、中小規模の制作会社であれば比較的リーズナブルな場合もあります。大手制作会社になるとコンサルティング含めた提案力がある反面、費用は高額になります。

適したニーズ: クオリティと安心感を重視する企業。特に中規模以上の企業サイトや高度な機能を伴うサイトは、実績ある制作会社に依頼するのが無難です。

広告代理店の場合

メリット: 自社での制作は少なく外注が多いものの、広告運用やマーケティングノウハウが豊富で、サイト制作後の集客まで含めた総合支援を受けられます。キャンペーンサイト等で戦略立案から制作まで一括依頼したい場合に適しています。

デメリット: 実際の制作費に代理店のマージン(20~50%)が上乗せされるため費用は高めです。窓口が代理店担当となる分、制作会社と直接やり取りするよりコミュニケーションがワンクッション入ります。

適したニーズ: 十分な予算があり、サイト制作と併せて集客プロモーションも任せたい中~大企業。ブランド戦略や広告展開と連動したサイト構築に向きます。

その他(クラウドソーシングなど)の場合

メリット: 複数の提案から選べるため低価格のオファーを見つけやすく、スピーディーに発注できます。海外の安価な制作サービスを活用すれば大幅なコスト削減も可能です。

デメリット: 提案者の実力見極めが難しく、コミュニケーション上のトラブルや品質ばらつきリスクがあります。成果物のクオリティ管理を自社で主導する必要も出てきます。

適したニーズ: 極力費用を抑えたい場合や、試作的なLP制作など割り切った低予算案件。ただし成功させるには発注側のディレクション能力が求められます。

3-1.サイト規模(ページ数)による費用相場

ホームページ

サイトのページ数(規模)が増えるほど、デザイン制作やコーディングの工数が増大するため、費用も比例して高くなる傾向があります。

目安として、小規模サイト(数ページ)と大規模サイト(数十ページ以上)では桁違いに予算が変わります。

以下はページ数ごとの大まかな相場傾向です。

サイト規模(ページ数)制作費用相場の目安
小規模サイト(1~5ページ程度)10万円以下が一般的(テンプレート活用等で低コスト化可能)
中規模サイト(~10ページ前後)30万~50万円程度(一般的な企業サイトのボリューム)
大規模サイト(30ページ以上)200万円以上(コンテンツ・機能多彩でページ数増加)

上記はあくまで目安ですが、例えば1~5ページ程度の小規模サイトであれば10万円以下でも制作可能なケースがあります。

一方、30ページを超えるような本格的なサイトでは、200万円超の費用も珍しくありません。

ある調査では企業のコーポレートサイト平均費用は約85万円とのデータもありますが、これはページ数や機能要件が様々な案件の平均なので、実際はサイト規模による差が大きいです。

傾向: ページ数が多くなると単にページ制作数が増えるだけでなく、ナビゲーション設計やサイト全体の構成にも工数がかかります。

また、大規模サイトになるほどCMS導入やデータベース連携などが必要になり、1ページあたりの単価も上昇する傾向があります。

ページ数増加に伴い必要となるサーバー容量や機能実装のコストも含め、規模拡大に比例して費用がかさむ点に留意が必要です。

4-1.サイト種類別の費用相場

制作するサイトの種類によって求められる内容や機能が異なるため、相場感にも違いがあります。

一般的なコーポレートサイトとランディングページ(LP)、そしてWebメディアサイトでは以下のような費用傾向があります。

サイト種別制作費用相場の目安(小規模~大規模)特徴・補足
コーポレートサイト50万円前後~数百万円規模会社概要・サービス紹介・採用情報など、多様な情報を掲載する企業サイト。ページ数・情報量が多いほど費用増(例:小規模なら50万程度、大規模では300万超も)。平均的な発注額は80万前後とのデータもあります。
ランディングページ(LP)10万~30万円程度~(内容次第で60万円超も)1ページ完結型の縦長ページ。製品・サービス訴求用にデザイン性高く作り込む場合は費用増。シンプルなLPなら30万円前後が目安ですが、動画埋め込みやプロの撮影素材を使う凝ったLPでは60万円以上かかることもあります。
Webメディアサイト30万円前後~100万以上ニュースサイトやブログなど自社運営のオウンドメディア。小規模ならブログサービス等を活用し30万円程度で構築可能。独自デザインで作り込む場合は数十万~100万円規模、記事コンテンツ数や機能次第では150万円超になるケースもあります。

4-2.サイト種類ごとの特徴と費用ポイント

サイト種類ごとの特徴や費用の傾向は下記のとおりです。

コーポレートサイトの場合

企業の顔となる公式サイトで、製品・サービス情報からIR・採用情報まで多岐にわたるコンテンツを含みます。情報量が多岐に及ぶためページ数も増えやすく、中~大型のサイトになりがちです。その結果、他種類サイトに比べ平均費用帯も高めです。

ただし、小規模な簡易サイトであればテンプレート活用等で低予算で済むケースもあります。

ランディングページ (LP)の場合

広告やSNSから流入したユーザーを特定のコンバージョン(問い合わせや購入など)に導く1ページ完結のサイトです。ページ構成がシンプルな分、費用は比較的低め(小規模LPで30万円前後)です。

訴求力を高めるためデザインに凝ったり動画・アニメーションを組み込むと費用は上振れします。短期間での制作にも向いており、プロモーション施策に合わせて制作されます。

Webメディアサイトの場合

ニュースサイトやブログ型のオウンドメディアのように、記事コンテンツを継続的に発信するサイトです。WordPressなどCMSを導入して更新作業を内製化するケースが多く、初期制作費用は掲載記事数やサイト規模によって幅があります。

テンプレートを用いた簡易構築なら低コスト(~30万円程度)で開始できますが、デザインカスタマイズや機能拡張(例:カテゴリ検索、SNS連携など)を行うと数十万~100万円超の費用がかかります。また、記事制作やサイト運営のコストも別途発生する点に注意が必要です。

ホームページ制作を外注した場合の費用相場:終わりに

ホームページ制作外注費用の相場をまとめました。

実際の見積もりは各プロジェクトの要件によって大きく変動しますが、上記の比較表や解説を判断材料に、自社のニーズに合った制作方法・依頼先を選定することが重要です。

サイトの目的や規模、必要機能に応じて費用対効果の高い発注を検討しましょう。

各社の提案を比較し、信頼できるパートナーを選ぶことで、適正な予算で満足度の高いホームページ制作が可能となるでしょう。

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